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カテーテルアブレーション

頻脈性不整脈に苦しむ全ての方に

カテーテルアブレーション

カテーテルアブレーションは、頻脈性不整脈に対して行われる治療法です。

不整脈を発生させている原因部位や異常な電気回路を、専用のカテーテルを用いて焼灼または冷凍凝固を行い、異常な電気信号が伝わるのを防ぐことで、不整脈の発生を抑制します。

治療対象となる不整脈


  • ◆心房細動
  • ◆心房粗動
  • ◆発作性上室性頻拍
  • ◆心房頻拍
  • ◆心室性期外収縮
  • ◆心室頻拍

最先端の医療機器を兼ね備え、頻脈性不整脈の根治を目指す

カテーテルアブレーションの治療対象となる頻脈性不整脈は多くありますが、全国的にも心房細動に対する治療が増加してきています。一般的に心房細動に対する初回アブレーションの成功率は75~90%と言われており、他の不整脈に比べると再発率は高くなるため、複数回のアブレーションを行う可能性もあります。

当院では、再発した症例においても、現行使用可能な全ての3Dマッピングシステムを用いて、個々の疾患にあった治療を行うことで、不整脈の根治を目指しています。

アブレーション治療は主に3泊4日の入院で行います。
治療は局所麻酔、深鎮静下で行い、主に足の付け根の静脈からカテーテルを挿入していきます。治療時間は約2~4時間です。
治療中は、基本的に動くことが出来ませんが、患者さんの苦痛が無いように鎮静・鎮痛にも工夫を行っております。

アブレーション治療のメリット

開心術に比べて、身体への負担が少ない

頻脈性不整脈が原因の症状(動悸やめまいなど)の改善が期待できる

心不全に合併した心房細動に対しては、治療により心不全症状の改善が見込まれる

クライオアブレーション

クライオアブレーションは、カテーテルの先端についたバルーンを亜酸化窒素ガスで、-50℃近くまで冷却し、肺静脈の入口部を1本ずつ円周状に冷凍凝固することで、心房細動を引き起こす肺静脈と左心房との電気的なつながりを遮断する治療法です。

対象疾患は、発作性~長期持続性心房細動で、高周波アブレーションより、カテーテル操作が行いやすく、短い時間で治療が行え、血栓形成リスクが少ないと言われています。
心臓の大きさや肺静脈の形態、腎機能などから、クライオアブレーション、高周波アブレーションのどちらで治療を行うかを決定しています。

クライオアブレーション治療

3Dマッピングシステム

3Dマッピングシステムは、心筋に当たる位置や強さが画面に表示されるため、より正確に安全に治療が行えるようになっており、複雑な心臓内でのカテーテルの位置関係の把握が行いやすく、放射線透視の使用量を軽減することが可能です。
最新のマッピングシステムは、ポイント数が数百から数千になったことで、より明確に不整脈のメカニズムが描写できたり、同時に多点のマッピングが可能なものもあり、短時間の不整脈でも素早く再早期部位の同定が可能となっています。

当院では、患者さんの安全を重視した上で、最新の医療機器の導入を積極的に行っております。

3Dマッピングシステム

3Dマッピングシステム

心房細動に対するアブレーション治療が困難な方でも…

重篤な出血リスクや出血の既往があり、長期の抗凝固薬の内服が困難な方を対象に心原性脳塞栓症予防として、経皮的左心耳閉鎖術(WATCHMAN)を行っております。

経皮的左心耳閉鎖術(WATCHMAN)