福山循環器病院の紹介

心臓血管外科循環器内科麻酔科看護部放射線課臨床工学課臨床検査課
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リハビリテーション課

2009年4月から当院でも心臓リハビリテーションを開始しました。2011年4月より5階に心臓リハビリテーションセンターが開設され現在は理学療法士3人体制で理学療法を行っています。心臓リハビリテーションでは医師、看護師、臨床検査技師、理学療法士のチームにより実施しています。

心臓リハビリテーションとは

心臓リハビリテーションは、以前は冠動脈疾患(急性心筋梗塞や狭心症)にかかったあと、長期間の臥床から離床を開始し、退院・社会復帰にいたるまでのリハビリテーションが主な目的でした。しかし、急性期の循環器疾患の治療や心臓手術は著しく進歩し、現在は早期離床・早期退院が可能となっています。したがって、心臓リハビリテーションの目的も大きく変わり、今日では体力向上と動脈硬化の危険因子(糖尿病、高血圧、脂質異常症等)を是正することにより、再発予防をはかり予後を改善することを大きな目的としています。また心不全患者さんや心臓血管外科手術後患者さんの入院中の合併症や体力低下を予防し再発予防や予後改善することも目的としています。

一方で、高齢患者さんや合併症を持った患者さんの入院も増えており、これらの方たちには、再入院・悪化進展予防、ADL(日常生活動作)自立とQOL(生活の質)向上を目的としてリハビリテーションを行っています。

心臓リハビリテーションとは
心臓リハビリテーションとは

入院リハビリテーション

急性心筋梗塞、急性冠症候群、心臓血管外科手術後、心不全、末梢動脈疾患患者さんなどの方を対象にリハビリテーションを実施しています。

急性心筋梗塞患者・急性冠症候群

病態に基づいてリハビリテーションコースを医師と決定し、負荷試験と歩行や自転車エルゴメーターによる有酸素運動を実施しております。再発予防のための教育にも力をいれております。

心臓血管外科手術

手術による合併症予防のため、手術日翌日から可能な限り早期からの介入を行っています。深呼吸の練習などの呼吸理学療法や座ったり立ったり歩行などの基本的な動作の練習を実施しています。患者さん自身で身の回りの事ができるようになれば体力回復や退院後の運動療法の教育として心臓リハビリテーションセンターでの歩行やエルゴメーターによる有酸素運動を実施しています。

心不全

病態によりますが早期より介入し合併症予防や運動に対する心臓の反応を診るために基本的な動作練習を行います。身の回りの事が出来るようになれば体力低下の予防・改善、また運動指導のため歩行やエルゴメーターによる有酸素運動を実施しています。

循環器疾患の患者さんは現在高齢化が進んでいます。そのため元々膝の痛みや麻痺などの機能障害を有している患者が増えており、患者さん個人個人に合わせた理学療法を実施しています。

リハ件数の推移
リハ件数の推移

外来リハビリテーション

2011年より外来リハビリテーションを開始しています。退院後の体力回復や心疾患再発予防のための運動教育のため行っています。

心疾患を有しリハビリテーションの適応があれば入院歴がなくても外来リハビリテーションが可能ですので医師に相談して下さい。リハビリテーションの適応かどうかは医師の判断によりなされます。

メディックスクラブ

2014年4月より広島県で初めてメディックスクラブを開始しました。メディックスクラブとはNPO法人ジャパンハートクラブが運営しているスポーツクラブのことで、心疾患の方の運動療法や生活習慣病の一次予防のための運動療法を行うグループです。メディックスクラブでは心臓リハビリテーション指導士を中心にして心臓リハビリテーション学会の支援を受けて医学的根拠に基づいた運動療法を行います。

現在の医療制度では心疾患の方の運動療法・リハビリテーションは保険診療では発症や手術から150日間しか行うことができません。また運動を希望してスポーツクラブなどに行っても心疾患が既往にあれば入会を断られることがあり、心疾患の方が運動を行うことは難しいという現実があります。この運動をする機会がないという問題を解消するために始まったものがメディックスクラブです。

メディックスクラブ
メディックスクラブ

現在の会員数は5名とまだまだ少ないですが、皆さん非常に意欲的で積極的に運動に取り組まれております。毎週火曜日の17時30分から1時間程度の時間で安全に楽しく運動を行っています。運動の内容は自転車エルゴメーターやトレッドミルを使用した有酸素運動とマシンを使用したレジスタンストレーニングです。科学的根拠に基づき身体機能を評価して運動処方を行いますので安心して参加できます。

心疾患でない方でも予防のための運動が可能ですので興味がある方はぜひお問い合わせ下さい。

心臓リハビリテーションによる運動療法の効果

運動トレーニングにより末梢循環や骨格筋の機能が改善され、運動耐容能の改善(最高酸素摂取量の増加、同一負荷強度における血圧と心拍数の低下)、 自律神経機能改善、血管内皮の機能改善、心理的効果、生命予後の改善が期待できるとされており、総合的に患者さんの生活の質の向上に寄与できると考えられます。

心臓リハビリテーション・運動療法は循環器疾患の方には非常に有益なものなので、心臓リハビリテーションを実施したことがなくても興味を持たれた方は主治医や看護師・理学療法士などに御相談ください。

研究

当課は研究発表にも力を入れています。日本循環器学会学術大会、日本理学療法学術大会、日本心臓リハビリテーション学会、日本心不全学会学術集会、広島理学療法士学会、福山医学祭、岡山内部障害勉強会などで発表を行いました。第18回広島理学療法士学会では当課の高橋実希が最優秀賞を頂きました。論文も積極的に書くよう努力しております。今後も得られた知見を基に患者さんによりよい医療が提供できるように研鑽していきます。


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